今回紹介するのは、平成9年式のニッサンディーゼル コンドル(2tロングタイプ)で起きた
不具合の修理についてです。
症状:走行時にシフトチェンジをする度に警告チャイムが鳴る。
この不具合についてですが、お車を車検で引き取りに行った際、使用者の方から『走行中に車に怒られるので良く見てほしい』とのことでお話をうかがいました。
お車を預かり、『車に怒られる』とはどういうことだろうと思いながら走らせてみると、走行時にシフトチェンジをする度に警告チャイムが鳴りました。
でも『怒られる』という程までには至らない。
そこで、ゆっくりと(ニュートラルの時間を長めに)シフトチェンジをすると、チャイムが鳴り『サイドブレーキを引いて下さい』と警告音(アナウンス)が鳴りました。
この事だろうとお客様に確認すると、その通りとの事。
この部類の警告音は、車両にもよりますが、注意喚起や警告の意味で特定の状況時に鳴ります。
この車両の場合は、
・エンジン始動状態
・ギアがニュートラル
・サイドブレーキを引いていない状態
この時にドアを開けると、
『サイドブレーキを引いて下さい』と警告音(アナウンス)が鳴ります。
症状については分かったので、各部の点検をすることに。
ドアの開閉センサースイッチ、サイドブレーキのセンサースイッチ等は、スイッチ不良が起こりやすい部品なので(あくまでも他のセンサースイッチと比べてですが)、その当たりから点検を進める事に。
まずはルームランプに目をつけ、「ON-OFF-ドア」のスイッチを「ドア」に切り替えた時に、ルームランプが点灯するのを確認。
通常ならこの状態でドアを閉めればルームランプは消灯するはずですが、閉めても点灯しっぱなしに。
これによりドアスイッチの不良と判断し、確認後、お客様へ状況を伝えた後に交換し、不具合の改善を確認したので、作業終了としました。
このドアスイッチですが、スイッチ不良のケースとしては電気回路の接触不良の場合が多いです。
今回は、ドアが開いたままであると車が誤認識してたわけですが、逆のケース(ドアが閉まったままであると誤認識)の場合も注意が必要です。
例えば、半ドア警告灯が点かなかったりだとか、キーの抜き忘れの注意音や、ライトの消し忘れの注意音が鳴らない等の症状が考えられます。(お車の種類により、鳴るもの、鳴らないものがもちろんあります。)
「いつも出ている警告音が出ない」という場合は気づき難いかもしれません。みなさんのお車はいかがでしょうか?
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