整備情報・不具合事例は、当店に持ち込まれたお車の不具合状況から、その原因として考えられる故障箇所、また実際の修理に至るまでを紹介します。
整備情報

平成24年 6月 2日  整備情報・不具合事例⑪
 ~  走行中、サイドブレーキ警告! ~ 

平成29年4月26日 記事修正

今回紹介するのは、平成9年式のニッサンディーゼル コンドル(2tロングタイプ)で起きた
不具合の修理についてです。


症状:走行時にシフトチェンジをする度に警告チャイムが鳴る。


 この不具合についてですが、お車を車検で引き取りに行った際、使用者の方から『走行中に車に怒られるので良く見てほしい』とのことでお話をうかがいました。

  お車を預かり、『車に怒られる』とはどういうことだろうと思いながら走らせてみると、走行時にシフトチェンジをする度に警告チャイムが鳴りました
 でも『怒られる』という程までには至らない。

 そこで、ゆっくりと(ニュートラルの時間を長めに)シフトチェンジをすると、チャイムが鳴り『サイドブレーキを引いて下さい』と警告音(アナウンス)が鳴りました。
 この事だろうとお客様に確認すると、その通りとの事。



 この部類の警告音は、車両にもよりますが、注意喚起や警告の意味で特定の状況時に鳴ります。

この車両の場合は、
・エンジン始動状態
・ギアがニュートラル
・サイドブレーキを引いていない状態


 この時にドアを開けると、
『サイドブレーキを引いて下さい』と警告音(アナウンス)が鳴ります。

 症状については分かったので、各部の点検をすることに。


 ドアの開閉センサースイッチ、サイドブレーキのセンサースイッチ等は、スイッチ不良が起こりやすい部品なので(あくまでも他のセンサースイッチと比べてですが)、その当たりから点検を進める事に。

ドアスイッチの不具合


  まずはルームランプに目をつけ、「ON-OFF-ドア」のスイッチを「ドア」に切り替えた時に、ルームランプが点灯するのを確認。
 通常ならこの状態でドアを閉めればルームランプは消灯するはずですが、閉めても点灯しっぱなしに。

 これによりドアスイッチの不良と判断し、確認後、お客様へ状況を伝えた後に交換し、不具合の改善を確認したので、作業終了としました。

スイッチの交換





 このドアスイッチですが、スイッチ不良のケースとしては電気回路の接触不良の場合が多いです。
 今回は、ドアが開いたままであると車が誤認識してたわけですが、逆のケース(ドアが閉まったままであると誤認識)の場合も注意が必要です。
 例えば、半ドア警告灯が点かなかったりだとか、キーの抜き忘れの注意音や、ライトの消し忘れの注意音が鳴らない等の症状が考えられます。(お車の種類により、鳴るもの、鳴らないものがもちろんあります。)
「いつも出ている警告音が出ない」という場合は気づき難いかもしれません。みなさんのお車はいかがでしょうか?


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 エンジン・フラッシュ

 交換の目安は、3,000km~5,000kmです。
 オイルの汚れがひどい状態で走り続けると、エンジン内にゴミ(ワニス・スラッジ)が溜まりやすく、オイルラインの目詰まり等で潤滑不良がおきる危険性が高くなります。
 交換工賃込み ¥2,160~ 
 交換料金は車種により異なります。

 エンジン・フラッシュ

 走行しながらエンジン内の汚れを徐々に取り除き洗浄を行うので、隅々までしっかりと汚れを落とすことができます。
 3000~4000km走行してからが交換の目安です。


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