私たちはお客様のお車のバッテリーを常に気にかけています。
なぜならバッテリーは見た目では性能が劣化しているかどうか全く判断できないからです。
私がまだ若かったころ、乗用車用のバッテリーは量販店で1000円で買えた。20代の頃だから30年くらい前のことだ。
その頃のバッテリーは「バッテリー本体+ボトルに入った電解液」のようにして売っていた。だからバッテリーは購入後に自分で電解液を注入することになる。その頃の安価なバッテリーは海外からの輸入製品が大半だった。バッテリーの電解液は希硫酸でバッテリーに入れたら危険物になり船で海外から運べない、それでも運ぶとなると専用コンテナに改造しないといけなかったらしい。
捨てられたバッテリーは専用の回収業者が引き取りにきます。
当時は量販店で買った後に電解液を注入したと上にも書いたが、さらには初期充電もしなければならなかった。せっかく1000円と安く購入しても充電設備のない一般のユーザーは電解液を入れただけのままで使うことになりバッテリーの正しい使い方から外れてしまう。結局、長持ちさせることが出来ずに1年程でバッテリーの性能が低下してしまうのだ。それでも安いからとそのようなバッテリーが通用していた。
最近ではこのようなバッテリーはどこにも売っていない。
現在日本国内で売っているバッテリーは、有名メーカーの物を選んでおけば2~3年の保証も付いてくるので安心といえる
当店ではトヨタ系のAC Delcoの高性能バッテリーをオススメしています。
最近のバッテリーはとても優秀でありまして、バッテリーの寿命がくる最後の1回まで普通に使えるのはいいのですが、さてその日はいつ来るのかは誰にも分かりません。
なので日頃からのバッテリー・チェックが大切で、そしてバッテリーがまだ使える状態でも早めの交換が重要なのです。
ここからの話は私事で極めて特異ことなのでそのつもりで読んでもらいたい。
私は数年前に海外(マレーシア)で自動車整備の仕事をしていたことがある。マレーシアの現地で手に入るバッテリーの殆どが中国製もしくはローカルメーカーの物で、上に書いた30年前の量販店で売っていた1000円バッテリーよりもさらに悪いバッテリーばかりだ。
マレーシアなど東南アジアの自動車整備状況は
壁も無い吹きさらしの工場も普通にありです。
あるお客様は
「なん度もバッテリーを替えてもすぐにダメになっちゃう」と、私に泣きついてきた。
私はある提案をした
「こんど日本へ一時帰国したときに日本製の高性能バッテリーを買ってくれば一発で問題解決だよ、あはは!!」
お客様はしばらく無言で空中を見つめている
「やだなぁ冗談ですよ、あの重たいバッテリーをかついで成田空港を歩いている姿を想像していたんですか?」
お客様は
「バッテリーはそこそこ価格の高いバッテリーを買わないと後で大変ですよ」
私はマレーシアにある日系のバッテリー・メーカーに勤めるマレーシア人の友人から
バッテリーを安く取り寄せるからとお客様を安心させた。
そういえば私のバイク、バッテリーの調子がよろしくない。バイクショップで価格を調べたら「えっ、20000円!」クルマのバッテリーよりも高いじゃないか。でも安価なものは怖くて買えない。散々迷ったあげく、バッテリーの購入はしばらく見合わせて数千円のジャンプスタートの機械を通販で買ったのでした。
“自動車整備のプロがこんなんじゃいかんね“
バッテリーは劣化し始めたらすぐに替えましょうね
価格の差は安心の差かもしれませんね!
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