今回紹介するのは、平成14年式のホンダ ザッツ[LA‐JD1](走行距離51,000km)のメーターパネル内のバッテリーチャージランプ点灯の故障探求と、その修理についてです。
症状:時々バッテリーチャージランプが点灯する。
このお車は車検のご依頼で入庫されたのですが、その際に気になる所についてお話を伺ったところ、『時々バッテリーチャージランプが点灯する』というお話を受けました。
バッテリーチャージランプは、オルタネーター(発電機)の発電電圧が低下した時に点灯するので、
単純に考えるとオルタネーターの不良が考えられます。
スキャンツール(外部診断機)を使用しての点検においても「オルタネーターの発電電圧低下」と診断されました。
バッテリーチャージランプは、オルタネーター(発電機)の発電電圧が低下した時に点灯するので、単純に考えるとオルタネーターの不良が考えられます。
スキャンツール(外部診断機)を使用しての点検においても「オルタネーターの発電電圧低下」と診断されました。
しかしよく確認すると、シフトコントロール作動時や加速時に点灯しています。
どうやらエンジンルーム内で、エンジンが前後に動いた時に点灯する様です。
その後点検を進め、エンジンのメインハーネスが動いた時に点灯することが確認できました。
エンジンの左側、ストラットハウジングの横を通り室内に向かう配線。(赤い矢印の配線)
ハーネスの一部の断線が考えられるため、ハーネスのカバーを外し、オルタネーターのカプラの配線と同色の配線を点検しましたが異常なし。
その後一本一本全ての配線を点検したところ、2本の配線に皮膜内の断線が確認できました。
断線の修理をしたところ、バッテリーチャージランプの点灯は完治しました。
今回のお車のバッテリーチャージランプの点灯は、単純に考えるとオルタネーターの不良→オルタネーターの交換と間違った修理をしやすい症状でしたが、バッテリーチャージランプの点灯の仕方から正確な故障診断ができ、迅速な修理をすることができました。
運転席のメーターパネルには、バッテリーチャージランプ以外にも車の不調を伝えるチェックランプがいくつもあります。
もしも走行時等にチェックランプの点灯に気づいた場合は、早めに最寄、又はかかりつけの整備工場・ディーラーにて点検してもらうことをお勧めします。
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