今回ご紹介するのは、平成11年式のN車「走行距離:約115,000km」のエアコンの不具合と、その修理の様子です。
症状:エアコンをどんなに操作しても風が出てこない。
エアコンは二種類ありますよね。暖房と冷房です。どちらも寒い日・暑い日には欠かせないモノだと思います。特に今年は猛暑でしたので、殆どの方が利用したのではないでしょうか…。
お客様からの修理依頼ですので、故障箇所の特定を確実にする為にエアコン周辺部の分解に取り掛かります。
「操作をしても風が出てこない。」という事でしたので、まずブロアモーター(エアコンの風を送り出している、モーターとファンが一体になった物)の点検を行います。
点検の結果、ブロアモーターの不具合を確認し、お客様へ確認のうえ交換をすることになりました。
写真 ブロアモーター
エアコン内の空気の流れは、単純にできている場合が多いです。
~一般的なエアコン内の空気の流れ~
最初に外気・内気の切り替え通路からエアコンのダクトに入ってきます。
↓
次にエアコンフィルターを通り、
↓
ブロアモーター、
↓
暖房(空気を温める通路)もしくは冷房(空気を冷やす通路)、又はその両方、
↓
その後、送風切り替えの操作通りになるようダクト内を進み、出口である足元や胸元等への送風となります。
エアコン使用時に、空気の通り道(入り口・出口等)を塞いでしまうような物があると、ブロアモーターへ負担が掛かってしまい、結果”寿命”を縮めてしまう可能性があります。
またエアコンフィルターの状態によっては、目詰まり等により空気の通りを妨げる障害になってしまいます。
今回の修理でも念のためエアコンフィルターを確認したところ、ホコリ等の汚れが目立ち、フィルターとしての性能が果たせない状態であると判断したため、お客様へ確認のうえ交換することになりました。
写真 左側 - 新品フィルター 右側 - 取り外したフィルター
新品と比べると、ホコリ等の汚れが酷いことが分かります。
ブロアモーター及びエアコンフィルターの交換後、エアコンの送風が操作通りに行われる事を確認しました。
補足ですが、 エアコンフィルターの交換目安は、種類にもよりますが「1年」となっている物が多いです。
フィルターによっては臭いや花粉等にも効果を発揮するフィルターもありますので、交換するときの参考にしてみるのも良いかもしれません。
またエアコンの臭いでお悩みの方はエアコンフィルターの交換と同時に、プレミアム・デオ シリーズの『車内バルサン』をされてはいかがでしょうか。通気ダクト内にある”臭い”を元から消臭できます!
お手ごろタイプでは、臭いが気になる瞬間だけ使えるスプレー式もあります。
上に戻る
バックナンバー0011 クルマの写真を撮ろう! 0009 バッテリーのお話 0008 ブレーキ・パッドのお話 0007 「JAFに入会しない」ということ 0006 「JAFに入会する」ということ |
整備士の勘 イチオシ |
他メニュー 「旧ホームページからの移転」 |
株式会社トップ自動車は、自動車の車検・整備を通じて地域に貢献する会社です。 | TEL. 0545-53-3655〒417-0033 静岡県富士市島田町1-39 |
|